アメリカ人との離婚

0148d801bef7c6a10c64050daf2865e0_s当事務所では、アメリカ人と日本人の国際離婚についての相談を多く受けています。実際、アメリカは、離婚する夫婦が二組に1組と言われており、世界的にも離婚率が高い国です。アメリカ人同士でも離婚率が高いのですから、アメリカ人と日本人の夫婦の場合、離婚率はもっと高くなります。

アメリカ人との離婚理由

アメリカ人との離婚理由は、異文化による価値観の大きな違いという点があげられます。多種多様な民族が混在して暮らしているアメリカは、人種のるつぼと言われておりますが、それを反映してか、個人主義、自由主義といった特徴があります。単一民族国家であり、個人や自由よりも秩序や安寧を重視する日本人とは根本的な考え方が異なります。

例えば、ライフスタイルや子どもの教育方針、金銭感覚などが異なり、それが離婚という残念な結果を招いているのかもしれません。

 

問題となる離婚の条件

離婚条件の中では、特に、「親権」が問題となることが多い傾向にあります。日本では、親権について「母性優先の原則」という言葉があるように、親有利の現状にあります。日本人の男性が親権を希望して、このような状況のため、事実上諦めざるを得ない状況です。

ところが、アメリカの場合、離婚しても「共同親権」が採られており、子どもを養育する権利を両方の親が共有します。そのため、日本で離婚する場合、親権を諦めることに納得がいかず子の奪い合いが起こるケースもあります。

 

離婚の方法

アメリカ人と日本人が日本で離婚する場合、協議離婚もできます。しかし、アメリカでは、協議離婚は、有効と認められないケースが多いです。そのため、安易に協議離婚で手続を済ませ、ややこしくなってしまい、あとで高額な裁判費用がかかってしまうこともあります。国際離婚については複雑な問題がありますので、アメリカ人との離婚でお困りの際は、一度ご相談ください。